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2010. 08. 30  
子供と楽しむ夏・音楽堂
仲道郁代ピアノ・コンサート
ピアノ探検!ショパン発見!
2010年8月29日(日)14:00~16:00
神奈川県立音楽堂
座席:24列12番 3500円

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第1部<お話と演奏>14:00~15:00
  ノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)(プレイエル/1846年製)【多分】
  ワルツ第6番 変ニ長調「子犬」 op.64-1(プレイエル/1846年製)
  ワルツ第6番 変ニ長調「子犬」 op.64-1(ヤマハ/2010年製)
  ワルツ第7番 嬰ハ短調 op.64-2(プレイエル/1846年製)
  幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66(プレイエル/1846年製)
  「質問にお答えします」コーナー

第2部<コンサート>15:20~16:00(終演予定時刻は15:35だった)
  12の練習曲 op.25 第1番 変イ長調「エオリアンハープ」(ヤマハ/2010年製)
  12の練習曲 op.10 第12番ハ短調「革命」(プレイエル/1846年製)【少しだけ】
  12の練習曲 op.10 第12番ハ短調「革命」(ヤマハ/2010年製)
  ポロネーズ第6番 変イ長調 「英雄」 op.53(ヤマハ/2010年製)
アンコール
  12の練習曲 op.10 第3番ホ長調「別れの曲」(ヤマハ/2010年製)

終演後,ホワイエにて交流会 16:00すぎ~
  「質問にお答えします」コーナー
  サイン会
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プレイエルとヤマハのピアノの違いを紹介していた.

プレイエルのピアノは大阪のヤマモトコレクション所蔵.
ほとんどのパーツがオリジナルのまま.弦は張り替えたものがあるよう.
イギリスから購入したもののよう.

ヤマハ
  弦
    弦を70Kgの力で引っ張っている.
    低音側で弦が斜めに引っ張られていて,弦の距離が長い.
    低音側以外はまっすぐ弦が引っ張られている.
  ハンマー
    羊毛.
  アクション(ハンマーがあがる仕組み)
    シンプルで,素直.
  鍵盤
    幅がカロリーメイトより広く,深さが1cmくらい.
プレイエル
  弦
    弦を25~30Kgの力で引っ張っている.
    ヤマハと違い,弦はどこでもまっすぐ引っ張られている.
  ハンマー
    羊の皮に毛を巻いている.
  アクション(ハンマーがあがる仕組み)
    複雑.
  低音側の弦の脇の木
    隙間があり,力が抜けるようになっている.
    → この構造から,ショパンの好んだ音は力強いものではないことが分かるとのこと.
  鍵盤
    幅がカロリーメイトと同じで,深さが0.5cmくらい.

  当日,演奏で使われた1846年製のプレイエルについて,参考になるウェブサイトがあったので紹介する.
  プレイエル(1846年製)ダンパー(止音装置)がとてもユニーク -フォルテピアノ・ヤマモト・コレクション

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話を聞いた印象
ヤマハ:
  パワースーツのような存在.
  ハイテク化されたF1カー(例えば,ウィリアムズ・ルノーのFW14B以後)のよう.
プレイエル:
  パワースーツなしの生身の体
  1980年代や1990年代前半のハイテク化以前のF1カー(例えば,ウィリアムズ・ルノーのFW14Bの前)のよう.
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神奈川県立音楽堂の印象
・2階以上がない
・1階のみだが,勾配が急
・左右の間口が広すぎな印象.
・ピアノの音を聴かせる(響かせる)ホールとして十分な音響,
 (響きすぎることなく,響きすぎないこともない)
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「質問にお答えします」コーナー(第1部)
・大きく3つの質問があった.
  1. 練習について(時間,練習の工夫)
  2. 上手に弾くには?(曲の雰囲気が分かると,体もそれにあった状態になる)
  3. 演奏する時に気をつけることは?
    (緊張するのは良いこと,緊張するのは曲や聴衆に対して敬意を持っているということ.)
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第2部で,12の練習曲 op.10 第12番「革命」をプレイエルとヤマハで弾いた時
プレイエルで弾くと,ピアノが壊れそうになる.
ヤマハで弾くと,激しい曲でも余裕で音を響かせる事ができる.
→・6/11に横浜みなとみらいホールでツィメルマンのリサイタルを聴いた時にも感じた事だが,
  現代のピアノでショパンを弾くと,ピアノの性能が良すぎて,響きすぎてしまうのかもしれない.
 ・ショパンを弾くには,同じ時代のピアノのの方が響きすぎず,
  ショパンがイメージしていた音で聴く事ができるのかもしれない.
  → ボリュームの大きさと,響きの大きさの2軸で
    「現代のピアノ」と「プレイエル」を比較すると,
    どちらも現代のピアノの方が性能が高い.
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終演後ホワイエでの仲道さんとの交流会にて,
今日弾いたヤマハのピアノは仲道さんがヤマハに行って選んだピアノとの事.
神奈川県立音楽堂のピアノが古くなり,新調するにあたって,仲道さんに選んでいただいたとのこと.

  新しいピアノがやってきました♪ (音楽堂ほぼ毎日日記)

「質問にお答えします」コーナー(終演後ホワイエにて)
Q. どうしてピアノを始めたの?
A,家でピアノの音を聴いて,始めたいと両親に言ったよう.
Q.いつからピアノを始めたの?
A.4歳から
Q.1日に何回コンサートで弾くの?
A.普通は1回.多くて2回(午前中に軽いコンサートをプラス)
  金沢であったラ・フォル・ジュルネで何回も演奏した.ご飯を食べる暇もなかった.
Q.「テンポ」,「強弱」,「自分らしさ」が大事と教わったが,
  「自分らしさ」はどうしたらいいの?
A.感じ方は人それぞれ.自分の感じた事を大事にすると良い.
Q,今のピアノはトリルが弾きやすいとは?
A.今のピアノは,鍵盤を完全に戻さなくても,途中まで戻した状態から押しても音が出る.
  プレイエルは,鍵盤を完全に戻さないと,鍵盤を押した時に音が出ない.
  そのため,トリルを弾くのに,指を大きく動かさなくても弾く事ができる.
  → ショパンの生きた時代のピアノの事を知っていると,
    ショパン自身,高速にトリルが弾けると思って書いていないはず.
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今回のような演奏会は,子供にとっても大人にとっても
曲や作曲家,ピアニストを知る良いきっかけになりそう.

当初,コンサートホールの音響効果の方に主な興味があり,
プレイエルや仲道さんのコンサートの方には興味はそれほどなかった.

しかし,コンサートを聴いてみて,
これまでに持っていたピアノが響きすぎて聴こえる理由について
自分なりの解を持つ事ができたり,
仲道さんのお人柄についても知る事ができたのは
コンサートに行って得た大きな収穫だったと思う.
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2010. 08. 16  
昨日(8/15),ミューザ川崎シンフォニーホールであった
「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2010」のコンサートを聴いてきた.

曲目は,
  ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
  ラヴェル   ピアノ協奏曲 ト長調
~休憩~
  ベルリオーズ 幻想交響曲
  ベルリオーズ ラコッツィ行進曲【アンコール曲】
だった.

コンサートの開始は午後3時だったが,公開リハーサルが午後12時からあった.
公開リハーサルは,自由席だったため,自分が取ったチケットの座席以外の座席で聞いてきた.

  ミューザ川崎シンフォニーホールは音響効果がすばらしく,
  生演奏がどの座席にいても程よく聞こえるホールと言われているよう.

  サントリーホールのように,ステージを囲むように座席が配置されていて,
  座席数は2000席クラスの大きなホールなのだが,座席とステージの距離が近く,
  比較的遠めの座席のヒトでも,それほどステージから遠くない.

公開リハーサル前半(ドビュッシー/ラヴェル):2C(2階席正面/指揮者の右手側)
公開リハーサル後半(ベルリオーズ):2LA(2階席ステージ脇/指揮者左手側)
本番:P席(ステージ奥/指揮者の正面)

公開リハーサルでは自由席のため,
ホールのいろいろな場所を歩いてみた.
気になったのは,床が傾いていること.
これは設計上,意図的にやっていることなのだが,
平らなものだと思っていた床に勾配があると
足腰の弱いヒトには負担があるかもしれないと思った.


公開リハーサルの前半で座った2階席正面の座席では,
各楽器の音が届かなかったり,反響過多になることなく,ストレートにすっきりと聞こえた.

  コンサートホールで音楽を聴く時は,
  すべての演奏者の姿が見える位置に座った方が, 
  音もよく聞こえるのではないかと個人的には思っている.

  この考えがあっていれば,
  ステージよりも低い位置で聴くことになる1階席より,
  オーボエやフルート,トランペットやティンパニーなどの姿も十分見える
  2階席の方が音が良いのではないかと思った.

公開リハーサルの後半で座った2階席ステージ脇の座席では.
2階席正面と違い,演奏者との距離がより近くなった.
ステージ脇の座席なので,演奏者が見ている譜面が見えたり, 
2階席正面ではよく聞き取れなかった指揮者が指示する声がより聞こえやすくなった.

音の聞こえ方の点で,ステージ脇は,
2階席正面では,指揮者の位置で収束して広がっていた音を聞いていたが,
各楽器の音が混ざる前の音がよくわかり,各楽器の音の出所がよくわかった.

ベルリオーズの幻想交響曲の第3楽章「野の風景」で,
ステージ袖の扉が開いているのが見え,ステージ上とステージ袖のオーボエが
掛け合いをしているのを見ることができた.
このように演奏しているのが分かるのも,CDで聴くだけではなく,
生演奏に接しているから分かることだと思う.

ただ,ハープやディンパニーの演奏者が死角に入ってしまい,
これらの演奏者の姿が見えないため,音ももしかしたら
良くないかもしれない.


本番で座ったステージ奥の座席では.
演奏者が見ている客席と同じ風景が見える.
ミューザ川崎シンフォニーホールは左右が非対称になっているため,
ホールの構造やお客さんの入り具合がよくわかる.

ベルリオーズの幻想交響曲の
第3楽章「野の風景」では,指揮者の右手側のステージ脇でオーボエの演奏していたり,
第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」では,指揮者の左手側のステージ脇で鐘を鳴らしている.

第5楽章の鐘を鳴らすときは,ティンパニー奏者が移動していた.
(第3楽章のときは,演奏者が移動してなかったと思う.)
こんな姿に気づいたりできるのも,この座席ならではなのかも.

また,指揮者のスコアも見えた.
ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調では,楽団員が大きなスコアなのに,
指揮者のスコアは非常に小さく,ページをめくる頻度が高かったように思う.

ステージ奥の座席はP席と言われていて,音が良くないと一般に言われているが,
ドビュッシーとラヴェルのピアノ協奏曲,ベルリオーズの交響曲を聴いたが,
音が良くないという印象はなかった.
ミューザ川崎シンフォニーホールは,客席の周囲に反射板が張り巡らせており,
ステージの上部にも大きな反射板がある.これらの効果のためか,
直接音がなく反射音ばかりで音が聞こえて,
バランスやタイミングがおかしいということはなかった.
印象としては,若干,鋭さやパンチに欠ける音だったかもしれないが,
とはいえ,ベールに包まれているように音が変に柔らかくなって聴こえていた訳ではないと思う.


このコンサートイベントは,
最高でもチケットの値段が3000円と非常に安く,
音響的に非常に良いコンサートホールで,
良い演奏を聴くことができるので非常にオススメだと思う.

今回は,このホールで主に演奏している東京交響楽団の演奏を聴いたが,
このコンサートイベントでは関東にある複数のオーケストラの演奏を聴くことができる.
オーケストラにはそれぞれに特色があると思うのでオーケストラに興味をもったり,
演奏を聴いて,曲目や作曲者に興味を持つ機会になりそう.


個人的には,ドビュッシーとラヴェルはよく聴いていたので,問題なかったが,
ベルリオーズは予習のかいなく,意識を失ってしまった部分があった.

曲の構造を理解のは難しくてできないと思うので,
どこか一部分でも良いので,いいな,面白いなと思える部分があれば,
眠らずに集中力を維持できるのではないかと思った.
2010. 08. 10  
座右の書として、よく見返す本がある。

  サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」
  立花隆、利根川進著「精神と物質」

「フェルマーの最終定理」は、
フェルマーの最終定理を解き明かしたアンドリュー・ワイルズの話で、
五里霧中の状態で突き進む研究者心理を良く表している。

「精神と物質」は、
ノーベル医学生理学賞を受賞した利根川進に長時間インタビューをした立花隆との共著。
長年、未解明だった問題を探求した研究者の志が書かれていて、
研究の道に進む者にその気構えを指し示している。

どちらも大きな成果を上げた研究者の成果を出すに至る過程が書かれている。

自分の研究者の端くれなのだが、これらの本を見ると、
研究のアウトプットのレベルの向上と
不安な状態で突き進む時の勇気をもらえる気がする。

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