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2010. 12. 10  
2010年12月9日(木) 19:00 開演
会場 紀尾井ホール

曲目
1. マズルカ イ短調 op.67-4
2.      ヘ短調 op.7-3
3.      ハ長調 op.56-2
4.     嬰ハ短調 op.50-3
5.     嬰ハ短調 op.41-1
6.     嬰ハ短調 op.59-3
7. ノクターン ロ長調 op.9-3
8.       ロ長調 op.32-1
9. ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 op.35
~休憩~
10. 24のプレリュード op.28 全曲
~アンコール~
1. 即興曲第1番 op.29
2. ワルツ第8番 op.64-3
3. 不明
4. 不明

アンリ・バルダのピアノ・リサイタルを聴きに行った.

当初のプログラムでは,
  即興曲1~3番を
  前奏曲
  ノクターン
  マズルカ
  ワルツ
となっていた.

当日は,即興曲とワルツがプログラムから外れて,ソナタ2番が入った.
即興曲とワルツはアンコールの時に弾いてくれたのだが,
個人的に,即興曲の3番が聴きたかったので,ちょっとその点は残念だった.

収穫は,
マズルカを好きになったこと,
紀尾井ホールの音響特性について私見を持てたこと,
アンリ・バルダというピアニストを知ることができたこと
だった.

アンリ・バルダというピアニストのことは知らず,
曲目と,行ったことがない良さそうなホールという事で
チケットをとったのだが,思いがけない良い出会いをだった.
クラシックのCDを買う時にも良く起こるのだが,
当初の目的以外の部分で良い出会いをすることがある.

アンリ・バルダは
ツィメルマンのように,技術力と表現力,解釈力が高い次元を保っているようなピアニストではないと思う.
例えるなら,フランソワのような解釈力/想像力と,キーシンのような力強さをもっている.
ミケランジェリやポリーニ、バックハウスのように忠実に,譜面を再現するようなピアニストではない.

マズルカって,舞踏曲なんだと思えるようになった.
ほんとに楽しく聴くことができた.もっと聴いていたかった.

演奏後,サイン会が行われた.
21時すぎから22時くらいまではやっていたと思う.
サインをもらいに列に並んでしまった.ピアニストのサインをもらったのは初め.
マズルカを好きになったことを伝えたかったけど,言えなかった.
アンリ・バルダは聴きに来てくれたヒトとの出会いを大切にしているよう.


紀尾井ホールについても一言.
コンサートホールの評論をしているブログで,響き過ぎと評価されていたが,
本当にそう思う.
多分,小さい容積の割に,残響時間が1.8秒という設計なので,
ピアノ演奏をこのホールで聴いてしまうと,
細かいパッセージが混ざって聴こえてしまう.

このホールは数日前,
30年前にショパンコンクールで優勝した
ダン・タイ・ソンが演奏していたように,
超一流のピアニストが演奏するようなホールなんだけど,
ピアノソロを開くホールではないと思う.

例えば,トッパンホールは残響時間が1.4秒と少し短いが,
ピアノソロを聴くには良さそう.
また,東京文化会館も良さそう.

自分が聴いた中では,オペラシティが響き過ぎす,
美しい音が聞こえたので,良い印象を持っている.

紀尾井ホールでピアノソロを聴くなら,後方の座席よりも
直接音が多くなる前寄りが良さそう.
例えば,2階席のピアノの響板側近くなんか,
直接音が良く聴こえそうで,音のバランスが良さそう.

2階席にいたのだが,
ピアニストの手が見える側が9割方埋まっていて,
響板側は2-3割くらいしか埋まっていなかった.

ピアノの場合はそうなってしまうのだろうが,
響板側の方が音が良いと言われているので,
残念な気がする.
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2010. 08. 30  
子供と楽しむ夏・音楽堂
仲道郁代ピアノ・コンサート
ピアノ探検!ショパン発見!
2010年8月29日(日)14:00~16:00
神奈川県立音楽堂
座席:24列12番 3500円

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第1部<お話と演奏>14:00~15:00
  ノクターン第20番 嬰ハ短調(遺作)(プレイエル/1846年製)【多分】
  ワルツ第6番 変ニ長調「子犬」 op.64-1(プレイエル/1846年製)
  ワルツ第6番 変ニ長調「子犬」 op.64-1(ヤマハ/2010年製)
  ワルツ第7番 嬰ハ短調 op.64-2(プレイエル/1846年製)
  幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66(プレイエル/1846年製)
  「質問にお答えします」コーナー

第2部<コンサート>15:20~16:00(終演予定時刻は15:35だった)
  12の練習曲 op.25 第1番 変イ長調「エオリアンハープ」(ヤマハ/2010年製)
  12の練習曲 op.10 第12番ハ短調「革命」(プレイエル/1846年製)【少しだけ】
  12の練習曲 op.10 第12番ハ短調「革命」(ヤマハ/2010年製)
  ポロネーズ第6番 変イ長調 「英雄」 op.53(ヤマハ/2010年製)
アンコール
  12の練習曲 op.10 第3番ホ長調「別れの曲」(ヤマハ/2010年製)

終演後,ホワイエにて交流会 16:00すぎ~
  「質問にお答えします」コーナー
  サイン会
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プレイエルとヤマハのピアノの違いを紹介していた.

プレイエルのピアノは大阪のヤマモトコレクション所蔵.
ほとんどのパーツがオリジナルのまま.弦は張り替えたものがあるよう.
イギリスから購入したもののよう.

ヤマハ
  弦
    弦を70Kgの力で引っ張っている.
    低音側で弦が斜めに引っ張られていて,弦の距離が長い.
    低音側以外はまっすぐ弦が引っ張られている.
  ハンマー
    羊毛.
  アクション(ハンマーがあがる仕組み)
    シンプルで,素直.
  鍵盤
    幅がカロリーメイトより広く,深さが1cmくらい.
プレイエル
  弦
    弦を25~30Kgの力で引っ張っている.
    ヤマハと違い,弦はどこでもまっすぐ引っ張られている.
  ハンマー
    羊の皮に毛を巻いている.
  アクション(ハンマーがあがる仕組み)
    複雑.
  低音側の弦の脇の木
    隙間があり,力が抜けるようになっている.
    → この構造から,ショパンの好んだ音は力強いものではないことが分かるとのこと.
  鍵盤
    幅がカロリーメイトと同じで,深さが0.5cmくらい.

  当日,演奏で使われた1846年製のプレイエルについて,参考になるウェブサイトがあったので紹介する.
  プレイエル(1846年製)ダンパー(止音装置)がとてもユニーク -フォルテピアノ・ヤマモト・コレクション

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話を聞いた印象
ヤマハ:
  パワースーツのような存在.
  ハイテク化されたF1カー(例えば,ウィリアムズ・ルノーのFW14B以後)のよう.
プレイエル:
  パワースーツなしの生身の体
  1980年代や1990年代前半のハイテク化以前のF1カー(例えば,ウィリアムズ・ルノーのFW14Bの前)のよう.
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神奈川県立音楽堂の印象
・2階以上がない
・1階のみだが,勾配が急
・左右の間口が広すぎな印象.
・ピアノの音を聴かせる(響かせる)ホールとして十分な音響,
 (響きすぎることなく,響きすぎないこともない)
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「質問にお答えします」コーナー(第1部)
・大きく3つの質問があった.
  1. 練習について(時間,練習の工夫)
  2. 上手に弾くには?(曲の雰囲気が分かると,体もそれにあった状態になる)
  3. 演奏する時に気をつけることは?
    (緊張するのは良いこと,緊張するのは曲や聴衆に対して敬意を持っているということ.)
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第2部で,12の練習曲 op.10 第12番「革命」をプレイエルとヤマハで弾いた時
プレイエルで弾くと,ピアノが壊れそうになる.
ヤマハで弾くと,激しい曲でも余裕で音を響かせる事ができる.
→・6/11に横浜みなとみらいホールでツィメルマンのリサイタルを聴いた時にも感じた事だが,
  現代のピアノでショパンを弾くと,ピアノの性能が良すぎて,響きすぎてしまうのかもしれない.
 ・ショパンを弾くには,同じ時代のピアノのの方が響きすぎず,
  ショパンがイメージしていた音で聴く事ができるのかもしれない.
  → ボリュームの大きさと,響きの大きさの2軸で
    「現代のピアノ」と「プレイエル」を比較すると,
    どちらも現代のピアノの方が性能が高い.
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終演後ホワイエでの仲道さんとの交流会にて,
今日弾いたヤマハのピアノは仲道さんがヤマハに行って選んだピアノとの事.
神奈川県立音楽堂のピアノが古くなり,新調するにあたって,仲道さんに選んでいただいたとのこと.

  新しいピアノがやってきました♪ (音楽堂ほぼ毎日日記)

「質問にお答えします」コーナー(終演後ホワイエにて)
Q. どうしてピアノを始めたの?
A,家でピアノの音を聴いて,始めたいと両親に言ったよう.
Q.いつからピアノを始めたの?
A.4歳から
Q.1日に何回コンサートで弾くの?
A.普通は1回.多くて2回(午前中に軽いコンサートをプラス)
  金沢であったラ・フォル・ジュルネで何回も演奏した.ご飯を食べる暇もなかった.
Q.「テンポ」,「強弱」,「自分らしさ」が大事と教わったが,
  「自分らしさ」はどうしたらいいの?
A.感じ方は人それぞれ.自分の感じた事を大事にすると良い.
Q,今のピアノはトリルが弾きやすいとは?
A.今のピアノは,鍵盤を完全に戻さなくても,途中まで戻した状態から押しても音が出る.
  プレイエルは,鍵盤を完全に戻さないと,鍵盤を押した時に音が出ない.
  そのため,トリルを弾くのに,指を大きく動かさなくても弾く事ができる.
  → ショパンの生きた時代のピアノの事を知っていると,
    ショパン自身,高速にトリルが弾けると思って書いていないはず.
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今回のような演奏会は,子供にとっても大人にとっても
曲や作曲家,ピアニストを知る良いきっかけになりそう.

当初,コンサートホールの音響効果の方に主な興味があり,
プレイエルや仲道さんのコンサートの方には興味はそれほどなかった.

しかし,コンサートを聴いてみて,
これまでに持っていたピアノが響きすぎて聴こえる理由について
自分なりの解を持つ事ができたり,
仲道さんのお人柄についても知る事ができたのは
コンサートに行って得た大きな収穫だったと思う.
2010. 08. 16  
昨日(8/15),ミューザ川崎シンフォニーホールであった
「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2010」のコンサートを聴いてきた.

曲目は,
  ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
  ラヴェル   ピアノ協奏曲 ト長調
~休憩~
  ベルリオーズ 幻想交響曲
  ベルリオーズ ラコッツィ行進曲【アンコール曲】
だった.

コンサートの開始は午後3時だったが,公開リハーサルが午後12時からあった.
公開リハーサルは,自由席だったため,自分が取ったチケットの座席以外の座席で聞いてきた.

  ミューザ川崎シンフォニーホールは音響効果がすばらしく,
  生演奏がどの座席にいても程よく聞こえるホールと言われているよう.

  サントリーホールのように,ステージを囲むように座席が配置されていて,
  座席数は2000席クラスの大きなホールなのだが,座席とステージの距離が近く,
  比較的遠めの座席のヒトでも,それほどステージから遠くない.

公開リハーサル前半(ドビュッシー/ラヴェル):2C(2階席正面/指揮者の右手側)
公開リハーサル後半(ベルリオーズ):2LA(2階席ステージ脇/指揮者左手側)
本番:P席(ステージ奥/指揮者の正面)

公開リハーサルでは自由席のため,
ホールのいろいろな場所を歩いてみた.
気になったのは,床が傾いていること.
これは設計上,意図的にやっていることなのだが,
平らなものだと思っていた床に勾配があると
足腰の弱いヒトには負担があるかもしれないと思った.


公開リハーサルの前半で座った2階席正面の座席では,
各楽器の音が届かなかったり,反響過多になることなく,ストレートにすっきりと聞こえた.

  コンサートホールで音楽を聴く時は,
  すべての演奏者の姿が見える位置に座った方が, 
  音もよく聞こえるのではないかと個人的には思っている.

  この考えがあっていれば,
  ステージよりも低い位置で聴くことになる1階席より,
  オーボエやフルート,トランペットやティンパニーなどの姿も十分見える
  2階席の方が音が良いのではないかと思った.

公開リハーサルの後半で座った2階席ステージ脇の座席では.
2階席正面と違い,演奏者との距離がより近くなった.
ステージ脇の座席なので,演奏者が見ている譜面が見えたり, 
2階席正面ではよく聞き取れなかった指揮者が指示する声がより聞こえやすくなった.

音の聞こえ方の点で,ステージ脇は,
2階席正面では,指揮者の位置で収束して広がっていた音を聞いていたが,
各楽器の音が混ざる前の音がよくわかり,各楽器の音の出所がよくわかった.

ベルリオーズの幻想交響曲の第3楽章「野の風景」で,
ステージ袖の扉が開いているのが見え,ステージ上とステージ袖のオーボエが
掛け合いをしているのを見ることができた.
このように演奏しているのが分かるのも,CDで聴くだけではなく,
生演奏に接しているから分かることだと思う.

ただ,ハープやディンパニーの演奏者が死角に入ってしまい,
これらの演奏者の姿が見えないため,音ももしかしたら
良くないかもしれない.


本番で座ったステージ奥の座席では.
演奏者が見ている客席と同じ風景が見える.
ミューザ川崎シンフォニーホールは左右が非対称になっているため,
ホールの構造やお客さんの入り具合がよくわかる.

ベルリオーズの幻想交響曲の
第3楽章「野の風景」では,指揮者の右手側のステージ脇でオーボエの演奏していたり,
第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」では,指揮者の左手側のステージ脇で鐘を鳴らしている.

第5楽章の鐘を鳴らすときは,ティンパニー奏者が移動していた.
(第3楽章のときは,演奏者が移動してなかったと思う.)
こんな姿に気づいたりできるのも,この座席ならではなのかも.

また,指揮者のスコアも見えた.
ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調では,楽団員が大きなスコアなのに,
指揮者のスコアは非常に小さく,ページをめくる頻度が高かったように思う.

ステージ奥の座席はP席と言われていて,音が良くないと一般に言われているが,
ドビュッシーとラヴェルのピアノ協奏曲,ベルリオーズの交響曲を聴いたが,
音が良くないという印象はなかった.
ミューザ川崎シンフォニーホールは,客席の周囲に反射板が張り巡らせており,
ステージの上部にも大きな反射板がある.これらの効果のためか,
直接音がなく反射音ばかりで音が聞こえて,
バランスやタイミングがおかしいということはなかった.
印象としては,若干,鋭さやパンチに欠ける音だったかもしれないが,
とはいえ,ベールに包まれているように音が変に柔らかくなって聴こえていた訳ではないと思う.


このコンサートイベントは,
最高でもチケットの値段が3000円と非常に安く,
音響的に非常に良いコンサートホールで,
良い演奏を聴くことができるので非常にオススメだと思う.

今回は,このホールで主に演奏している東京交響楽団の演奏を聴いたが,
このコンサートイベントでは関東にある複数のオーケストラの演奏を聴くことができる.
オーケストラにはそれぞれに特色があると思うのでオーケストラに興味をもったり,
演奏を聴いて,曲目や作曲者に興味を持つ機会になりそう.


個人的には,ドビュッシーとラヴェルはよく聴いていたので,問題なかったが,
ベルリオーズは予習のかいなく,意識を失ってしまった部分があった.

曲の構造を理解のは難しくてできないと思うので,
どこか一部分でも良いので,いいな,面白いなと思える部分があれば,
眠らずに集中力を維持できるのではないかと思った.
2010. 06. 12  
横浜みなとみらいホールから帰ってきました。

バラード4番とピアノ・ソナタ3番の曲順が変更になり、
以下のような曲順になった。

 ノクターン5番
 ピアノ・ソナタ2番 
 スケルツォ2番
~休憩~
 バラード4番
 ピアノ・ソナタ3番
 (アンコールなし)

ピアノ・ソナタ2,3番がやはり大看板だった。

開演から少し間をおいてツィメルマンが登場。
入場が遅れたヒトがいたため少し間をおいたのかもしれないが、
静寂し、緊張が高まってよかった。

ノクターン5番
ほんとに、ピアノ・ソナタ2番のための導入的位置づけだった。

ピアノ・ソナタ2番
第1楽章  一楽章だけで満足してしまい、危うく、拍手しそうになった。
      同じ気持ちだったヒトが多かったようで、拍手したヒトがいた。
      ツィメルマンは客席にアイコンタクトし、客席から笑いがあった。
      『拍手はまだだよ。まだ続きがあるんだよ。(^_^)』←多分。こんな感じ。
第2楽章  第3楽章に入るための道ならしのよう。
第3楽章  弾き始める前に充分間をとってから弾き始めた。
      3楽章の中での強弱のダイナミックレンジがすごい。
第4楽章  不協和音の楽章。葬送行進曲の後、それまでの流れをリセットするかのよう。

スケルツォ2番
ソナタ2番の後だったので、アンコール的意味合いだと最初思った。
例えるなら、口直しのパンのようなもの。
でも、ただのパンではなく、すっごくおいしいパンだった。

休憩後、今回は曲順が変更になり、バラード4番の後、ソナタ3番だった。

バラード4番とソナタ3番については
曲そのものではなく、それから想起されるイメージに浸っていた。

やはり生演奏を聴くべきだと思った。
CDと生演奏は違うと思った。

休止や強弱、さては曲間の間など
譜面から作曲者の意図を読み取り、
作曲者に代わって、曲を伝える語りべ
のが演奏家だと思う。

以前見た、クラウディオ・アラウの演奏が
熱狂的に受け入れられている映像が思い出された。

ソナタ3番の演奏が終わるや、
呼吸をあまりおかずに拍手があった。

開演時、「最後の和音の残響が消えるまでお楽しみください」と
アナウンスがあったが、あまり効果がなかったかも。
(でも、総じて観客のマナーは良かったと思う。)

ソナタ2番などは、
ツィメルマンが手を膝に置いてから
拍手があったようだったが、
ソナタ3番のときは、
観客のボルテージが上がってしまったのか、
待ちきれなかったよう。

ソナタ3番の演奏後、
スタンディングオベーション!。
拍手も熱狂的だった。

アンコールはなかったが、ソナタ3番で終わってよかったのかも。

舟歌のプログラムは聴いてないのでわからないが、
バラード4番で終わるのではなく、ソナタ3番で終わって、
観客にその余韻を残した状態で帰ってもらったほうがいい気がする。

例えるなら、絶頂で引退した山口百恵のような感じ。

バラード4番で終わることがしっくりこなかったので、
曲順を変えたのかもしれない。


ピアノ・ソナタは、
交響曲を書かなかったショパンにとって、
交響曲に準ずるような存在だったと思うので、
響きのいいピアノで、そのような演奏も良いと思う。

ただ、ショパンはプレイエルのピアノで、
少人数のヒトに聴かせる演奏をしていたようなので、
小さいホールでノクターンやプレリュードを聴いてみたいと思った。

今回のような
大ホールで大人数のヒトに聴かせるような
ショパンもすばらしいと思うが、
小ホールで少人数のヒトに聴かせるような
ショパンを聴いてみたいと思った。

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